『七人の風来坊―ホーソーン短篇集』 ホーソーン(岩波文庫)

七人の風来坊―ホーソーン短篇集 (岩波文庫)七人の風来坊―ホーソーン短篇集 (岩波文庫)
(1952/10/15)
ホーソーン

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書名:七人の風来坊―ホーソーン短篇集
著者:ナサニエル・ホーソーン
訳者:福原 麟太郎
出版社:岩波書店
ページ数:114

おすすめ度:★★☆☆☆




岩波文庫から出版されたホーソーンの短編集である『七人の風来坊』。
タイトルに「風来坊」という語を選択することからもわかるように、そもそもの出版年が古く、その後改版も行われていないようなので、理解に苦しむというほどではないものの、訳文には旧漢字が多用されていて少々読みにくいのが難点だ。
収録内容に重複もあるので、ホーソーンの短編を読まれたい方には新しく出されたほうの『ホーソーン短篇小説集』をお勧めしたい。

『七人の風来坊―ホーソーン短篇集』は、表題作の『七人の風来坊』を含めた全五編からなる短編集で、ピューリタン色の薄い作品ばかりが訳出されていて、ある意味ではあまりホーソーンらしくないチョイスなのかもしれないが、ストーリー性は高いものが多い。
タイトルが少々異なっているが、収録作品のうち『人面の大岩』と『デイヴィッド・スウォン』の二つは、『ホーソーン短篇小説集』に収められているので、そちらのほうが読みやすくていいだろう。
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ジョニー・デップ、ペネロペ・クルス 他

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最近の映画作品との関連で言えば、『ハイデガア博士の実験』が最も興味深い作品だろうか。
この短編は若返りの力を持つ「青春の泉」に関する物語なのだが、それは右の『パイレーツ・オブ・カリビアン 生命の泉』で追い求められる「生命の泉」と同一のものである。
同じ冒険家への言及もなされているので、映画を知っている人ならば心地よい驚きを覚えることだろう。
『ハイデガア博士の実験』が映画の原作となったわけではないだろうが、同じ題材を扱った19世紀の作品としてたいへん面白く読むことができる作品だ。

先ほども述べたとおり、ホーソーンの短編を読むなら『ホーソーン短篇小説集』のほうが読みやすいし、入手もはるかに容易だろう。
訳文が古くてももっとホーソーンを読みたいという方は、この『七人の風来坊』を手にしていただきたい。
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