『若きウェルテルの悩み』 ゲーテ(岩波文庫)

若きウェルテルの悩み (岩波文庫)若きウェルテルの悩み (岩波文庫)
(1978/12)
ゲーテ

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書名:若きウェルテルの悩み
著者:ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ
訳者:竹山 道雄
出版社:岩波書店
ページ数:213

おすすめ度:★★★★★




ゲーテの代表作であるのみならず、書簡体小説というジャンルの代表作でもあるのがこの『若きウェルテルの悩み』だ。
まだ若かったゲーテの名をヨーロッパに知らしめた作品でもあり、絶大な反響を呼び起こすだけの内容の美しさや共感のしやすさをも備えてもいるので、名実共にゲーテの代表的な作品と呼ばれるに値するだろう。
人生において一度でも恋を体験したと言いうる人は数多いに違いないが、それらの方々すべてが本書から感動や哀愁の念を引き出すことができると思う。
手紙を連ねるという書簡体のスタイルも文章を読みやすくしているはずなので、あまり難しい文学作品が得意ではないという方もぜひ読んでみていただきたい。

若者といえばいろいろな悩みを抱えているものであるが、ウェルテルはそれらの中でも最たるもの、恋の病に取り付かれている。
そしてその相手が親友のいいなずけのロッテなのだ・・・。
今現在恋をしている人で『若きウェルテルの悩み』に感動できない人はいないのではなかろうか。
ウェルテルやロッテが恋に悩む人の助けになるとは思えないが、この本を最も味読できる人がいるとすれば、それは恋に落ちている人であると思う。
ワイマルのロッテ (上) (岩波文庫)ワイマルのロッテ (上) (岩波文庫)
(2002/07/09)
トーマス・マン

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ワイマルのロッテ 下 (岩波文庫 赤 434-3)ワイマルのロッテ 下 (岩波文庫 赤 434-3)
(2002/07/09)
トーマス・マン

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『若きウェルテルの悩み』の読者にお勧めしたい本といえば、やはりトーマス・マンの『ワイマルのロッテ』だろう。
この作品は、偉大な芸術家としてのゲーテに多大な関心を寄せていたマンが描いた、いわば『若きウェルテルの悩み』の後日譚である。
ウェルテルとの出会いから長い年月を経たロッテが、ドイツを代表する著名人となったゲーテと出会うのだ。
ただし『ワイマルのロッテ』はマン特有の硬さというか、独特の文体が用いられている作品なので、トーマス・マンが好きな人にとってはそれが大いに魅力であるとはいえ、一般受けはしにくい作品であるかもしれない。

ドイツ文学屈指の恋愛小説である『若きウェルテルの悩み』。
ゲーテの作品の中で最も読者の心の琴線に触れやすいものとして、強くお勧めしたい作品だ。
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