『詩と真実』 ゲーテ(岩波文庫)

詩と真実 (第1部) (岩波文庫)詩と真実 (第1部) (岩波文庫)
(1997/05/16)
ゲーテ

商品詳細を見る
詩と真実 (第2部) (岩波文庫)詩と真実 (第2部) (岩波文庫)
(1997/06/16)
ゲーテ

商品詳細を見る
詩と真実 (第3部) (岩波文庫)詩と真実 (第3部) (岩波文庫)
(1997/07/16)
ゲーテ

商品詳細を見る

詩と真実 (第4部) (岩波文庫)詩と真実 (第4部) (岩波文庫)
(1997/08/19)
ゲーテ

商品詳細を見る

書名:詩と真実
著者:ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ
訳者:山崎 章甫
出版社:岩波書店
ページ数:387(一)、401(二)、379(三)、234(四)

おすすめ度:★★★★★




晩年のゲーテが自らの青年時代を振り返って記した自伝がこの『詩と真実』である。
アウグスティヌス、ルソーの『告白』と並び、三大自伝の一つに数えられており、作品としての完成度には折り紙付きだ。
若きウェルテルの悩み』の素材となった恋の模様も語られる本書は、ゲーテの作品をより深く読み解くために必要なエッセンスが無数に詰まっているため、単に自伝として優れているのみならず、ゲーテ自らが綴った貴重な資料とみなすこともできるだろう。
ゲーテに関心のある方ならば必ずや興味深く読める作品なので、ゲーテの作品を複数読まれたことのある方に特にお勧めしたい。

『詩と真実』は、若きゲーテの心に刻み込まれた体験の宝庫である。
家族や友人との思い出、数々の恋心に接することはもちろん、彼の思想形成の道筋をたどることもできる。
老若男女を問わず楽しめる名作であることは疑いを差し挟む余地すらないが、いろいろな可能性を探りながら自らの進路を見極めていくゲーテ青年の姿は、若い読者により強い感銘を与えるかもしれない。
ローマのカンパーニャにおけるゲーテ
岩波文庫版の表紙を飾っているのはウィルヘルム・ティシュバインの『ローマのカンパーニャにおけるゲーテ』だ。
名声に恵まれたゲーテには数多くの肖像画があるが、胸像を描いたような少々退屈な構図のものが多く、この作品のように美しい背景の中にゲーテの全身像が描き込まれているものはまれである。
ウィルヘルム・ティシュバインはあまり有名な画家ではないかもしれないが、少なくともゲーテを描いた画家として歴史にその名を留めることだろう。

岩波文庫版の『詩と真実』は現在アマゾンで新品が出回っていないようだが、中古の在庫は比較的豊富なほうで、しかも半額以下と格安で売られている。
三大自伝の一つとされる『詩と真実』、ゲーテという偉大な作家とその作品に対する理解を深める上で必読の書である。
関連記事
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

カテゴリ
PR
最新記事
RSSリンク