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『ヘッセ詩集』 ヘルマン・ヘッセ(新潮文庫)

ヘッセ詩集 (新潮文庫)ヘッセ詩集 (新潮文庫)
(1950/12)
ヘッセ

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書名:ヘッセ詩集
著者:ヘルマン・ヘッセ
訳者:高橋 健二
出版社:新潮社
ページ数:211

おすすめ度:★★★★




車輪の下』や『デミアン』といった小説作品で有名なヘッセは、同時に現代のドイツ語圏を代表する詩人でもある。
そんなヘッセの詩作品の中から有名なものを150点ほど抜粋し、ほぼ時代順に配列したものがこの『ヘッセ詩集』だ。
ヘッセ自身が選抜して刊行した詩集ではないものの、文庫本という手軽さながら、詩人ヘッセの輪郭を把握する上で最適の一冊であると思うので、ヘッセの詩作品に興味のある方にはまず本書をお勧めしたい。

『ヘッセ詩集』は、詩人としてのヘッセを、『処女詩集』、『孤独者の音楽』、『夜の慰め』、『新詩集』、これらの詩集とその発表前後という四つの時期に区分し、それぞれ代表的な作品を集めた本であり、ヘッセの五十年以上に及ぶ詩人としての生涯を通覧できるように構成されている。
ヘッセの詩の特長として感じられるのは、社会からはみ出たアウトサイダーの孤独をうたったものが多いという点ではなかろうか。
はかないものの美しさをうたった詩や、恋愛に関する抒情詩もないわけではないが、小説作品においてと同様、ヘッセは恋愛感情よりも自己の精神のあり方を徹底的に見つめた詩人ということなのだろう。
それだけに悲しく、切ない詩風ではあるが、深刻に思い悩むヘッセの思いがひしひしと伝わってくるような気がするし、世の中から孤独を感じる人々がいなくならない限り、ヘッセの詩はいつまでも新鮮味を保ち続けるに違いない。

この『ヘッセ詩集』には、ヘッセの詩や散文を集めた『』や『』に収録されている作品と重複するものも散見するが、一定のテーマで絞り込んでいないだけに広くヘッセの詩作品を鑑賞できるこの『ヘッセ詩集』のほうが、より一般の読者向けなのではないかと思う。
ヘッセの詩に興味のある方はもちろん、ドイツの詩に関心のある方にも、本書『ヘッセ詩集』は非常にお勧めできる一冊だ。
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