『リア王』 シェイクスピア(新潮文庫)

リア王 (新潮文庫)リア王 (新潮文庫)
(1967/11)
ウィリアム シェイクスピア

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書名:リア王
著者:ウィリアム・シェイクスピア
訳者:福田 恆存
出版社:新潮社
ページ数:232

おすすめ度:★★★★★




シェイクスピアの四大悲劇の一つに数えられるのがこの『リア王』だ。
タイトルロールであるリア王をはじめ、高貴な身分の登場人物が中心となって物語が進んでいくものの、家族の絆と欺瞞が重要なファクターとなっている悲劇であるため、今日の日本の読者でも作中で物語られる悲哀を身近に感じることができるのではなかろうか。
そういう意味では、史的かつ政治的な『リチャード三世』などと比べてはるかに人間味の強い戯曲になっていると言えるだろうし、そのことによって『リア王』はより普遍的な文学的価値を備えているとも言えるはずだ。

古代ブリテンの王、リアは3人の娘たちの誠意を試した結果、虚飾を見抜くことができずに最も優しく誠実な末娘には愛情が足りないと判断する。
実の娘の誠意を試すという行為自体が不誠実な気がしないでもないが、いずれにせよ、この判断の誤りがリア王の運命を大きく変えていくことになり・・・。
リア王 (岩波文庫)リア王 (岩波文庫)
(2000/05/16)
シェイクスピア

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リア王 (光文社古典新訳文庫)リア王 (光文社古典新訳文庫)
(2006/09/07)
シェイクスピア

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ハムレット』同様、シェイクスピアの代表作である『リア王』にも文庫本だけでも数種類の翻訳が出回っている。
どれが最も読みやすいと感じるかは読み手によって異なるだろうから一概には言えないし、私自身もしっかりと読み比べたわけではないのだが、新訳をお探しの方にはとりあえず右の二つをお勧めしたい。
特にこだわりのない方は最も安価な新潮文庫が手頃なのではないかと思う。

悲劇作品ということで、作品に読者の心を揺さぶる深みこそあれ、読後にそれほど爽快感は望めないことだろう。
そうはいっても、あまりに有名な作品であるので、悲劇があまり得意ではないという方も、後世の多くの文学作品の中でたびたび言及されている『リア王』は、そのあらすじだけでも知っておいて損のない作品の一つであるように思う。
欧米文学に関心のある方であれば、蔵書に加えておくことを強くお勧めしたい一冊だ。
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