『リチャード三世』 シェイクスピア(新潮文庫)

リチャード三世 (新潮文庫)リチャード三世 (新潮文庫)
(1974/01/30)
ウィリアム シェイクスピア

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書名:リチャード三世
著者:ウィリアム・シェイクスピア
訳者:福田 恒存
出版社:新潮社
ページ数:232

おすすめ度:★★★★★




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(2002/02/15)
シェイクスピア

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(1999/04)
W. シェイクスピア

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数々の悲劇、喜劇によって知られるシェイクスピアは、同時に優れた史劇の書き手でもあった。
そんなシェイクスピアの史劇における代表作がこの『リチャード三世』だ。
劇としての質の高さは言うまでもないことながら、右に示すように文庫本として日本語に訳出されている種類も多いので、シェイクスピアの史劇を読んでみたい方が最初に手にするのに格好の作品と言えるのではなかろうか。

『リチャード三世』は、血のつながりが人間同士を結ぶ絆としての意味を持たないほどの権力抗争が行われているイングランドが舞台。
王位継承者の一人として、平静を装いながらも沸々とたぎる野心を秘めるグロスター公リチャード。
次々と政敵を排し、目指していた権力の座へと上り詰めていくのだが・・・。
主人公のインパクトがあまりに強いため、他の登場人物の影が薄く感じられてしまうほど、リチャード三世は興味深い人物像として描き出されている。
善人とは言い難い狡猾な人柄にもかかわらず、少なくとも文学の上ではとても魅力的な人物と言えるだろう。
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(2006/01/13)
アル・パチーノ、アレック・ボールドウィン 他

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右は、少し古いがハリウッドが誇る名優アル・パチーノがリチャードを演じた映画『リチャードを探して』だ。
ドキュメンタリー風の作品なので『リチャード三世』のストーリーをそのまま鑑賞したい方には不向きかもしれないが、『ヴェニスの商人』でシャイロックをも演じたアル・パチーノによる『リチャード三世』の解釈と演技は、公開から15年以上の時を経た今でもなお一見の価値があると思う。

ただ単に権力欲だけで動いている登場人物は、どうしてもその性格が平板になりがちだ。
しかし、リチャード三世には他の王位を狙う男達にはない独特の深みがあり、その深みが存在するからこそ、シェイクスピアの史劇の中で他を引き離して確固たる代表作として知られているのだろう。
当時のイングランドの歴史的背景を知らずとも十分楽しめる『リチャード三世』、シェイクスピアのファンならずとも、ぜひ読んでみていただきたい作品だ。
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