『アントニーとクレオパトラ』 シェイクスピア(新潮文庫)

アントニーとクレオパトラ (新潮文庫)アントニーとクレオパトラ (新潮文庫)
(1972/03)
ウィリアム シェイクスピア

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書名:アントニーとクレオパトラ
著者:ウィリアム・シェイクスピア
訳者:福田 恒存
出版社:新潮社
ページ数:228

おすすめ度:★★★★




ジュリアス・シーザー』と並び、シェイクスピアのいわゆる「ローマもの」の悲劇の一つがこの『アントニーとクレオパトラ』だ。
事前に歴史的知識があるほうが鑑賞できる範囲を広げてくれるであろうことは他の史実を題材にした作品と同様であるが、クレオパトラについてその名前ぐらいしか知らない読者の場合は、歴史的背景を知っている方よりも先の展開を読めない分、かえって純粋に劇自体の進行を楽しめるかもしれない。

三頭政治を担う執政官の一人、アントニー。
エジプトの女王クレオパトラの美貌と手管に夢中になっていた彼だったが、二転三転するローマの政情は彼が懶惰な日々を送ることを許さない。
事あるごとにもう一人の執政官であるオクテイヴィアスとの対立が深まっていき、その打開策として、オクテイヴィアスの姉をアントニーの妻にすることが決まるが・・・。
『アントニーとクレオパトラ』はシーザー亡き後のローマ帝国をテーマにした作品なので、『ジュリアス・シーザー』の続編として読んでみるのも面白いように思う。
シェイクスピア全集21 アントニーとクレオパトラ (ちくま文庫)シェイクスピア全集21 アントニーとクレオパトラ (ちくま文庫)
(2011/08/09)
W. シェイクスピア

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『アントニーとクレオパトラ』の文庫本は、右に挙げるようにちくま文庫からも出版されている。
新潮文庫版と比べれば若干値は張るが、日本でのシェイクスピア劇の上演にも深く携わっている松岡和子女史の訳文は非常に読みやすく、私自身『アントニーとクレオパトラ』には目を通していないものの、それでも安心してお勧めすることができる。

小説や戯曲はもちろん、画題としてもしばしば取り上げられる美貌の女王クレオパトラだが、それらの中で最も有名な作品がこのシェイクスピアによる『アントニーとクレオパトラ』であることは間違いない。
戯曲というスタイルのため読みやすいので、クレオパトラを描いた作品に関心のある方はぜひ気軽に手にしていただければと思う。
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