『荒野の呼び声』 ジャック・ロンドン(岩波文庫)

荒野の呼び声 (岩波文庫)荒野の呼び声 (岩波文庫)

書名:荒野の呼び声
著者:ジャック・ロンドン
訳者:海保 真夫
出版社:岩波書店
ページ数:174

おすすめ度:★★★★★




ジャック・ロンドンの出世作であり、同時に代表作としても知られるのが本書『荒野の呼び声』である。
原題は"The Call of the Wild"というシンプルなもので、堅苦しい印象を与える邦題のほうが少し凝り過ぎているようにも感じられる。
全般にストーリー性が強く、老若男女を問わず楽しめるはずの作品なので、自信を持ってお勧めできる作品の一つだ。

『荒野の呼び声』の主人公はバックというセントバーナード犬である。
金持ちの屋敷で安穏と暮らしていたバックが、運命のいたずらからアラスカで犬ぞりを引くことになってしまい・・・。
『荒野の呼び声』が作品世界に読者を引き込む力には並々ならぬものがあり、読者はみな心の底からバックを応援せずにはいられなくなることだろう。
野性の呼び声 (光文社古典新訳文庫)野性の呼び声 (光文社古典新訳文庫)

ロンドンの代表作である『荒野の呼び声』には、すでに十を超える邦訳が存在している。
現在最も新しい訳になるのが右の光文社古典新訳文庫版で、新品での入手も最も容易となっている。
同じ訳者によって、『荒野の呼び声』の姉妹編とも言うべき『白い牙』も近年訳出されているので、ロンドンの作品をいくつか読んでみようという読者は光文社古典新訳文庫で初めてみるのもいいかもしれない。

世界文学に名を残す作品群の中で、動物を中心に扱った『荒野の呼び声』は、他とは少々異なった読書体験を与えてくれるに違いなく、それだけに必読の作品であるとも言えるのではなかろうか。
それほど長い作品ではない『荒野の呼び声』に物足りなさを覚える読者さえいることだろうが、手頃な作品であることは間違いないので、ぜひ一度手にしていただければと思う。
関連記事
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

カテゴリ
PR
最新記事
RSSリンク