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『ジャック・ロンドン奇想天外傑作選』 ジャック・ロンドン(明文書房)

ジャック・ロンドン奇想天外傑作選ジャック・ロンドン奇想天外傑作選

書名:ジャック・ロンドン奇想天外傑作選
著者:ジャック・ロンドン
訳者: 辻井 栄滋、芳川 敏博
出版社:明文書房
ページ数:221

おすすめ度:★★★★




ロンドンの短編作品のうち、奇想天外なあらすじを持つものを8編集めたのが本書『ジャック・ロンドン奇想天外傑作選』である。
それぞれの収録作品が物語としての面白さを備えていることは言うまでもなく、本邦初訳となる作品も少なくないので、ロンドンに興味のある方には強くお勧めできる一冊だ。

本書の収録作品は、『お春』、『オーロラの娘』、『王様献上の鼻』、『思いもかけぬこと』、『原始時代に返る男』、『戦争』、『アリスの懺悔』、『プリンセス』の8編であるが、ロンドンの短編作品世界を一通り網羅しているかのような印象を受けるチョイスとなっている。
日本の芸者を描いた『お春』、韓国の高官を主人公とした『王様献上の鼻』は極東を舞台としている。
『オーロラの娘』、『思いもかけぬこと』の2編は『荒野の呼び声』のような極北もの、また『アリスの懺悔』と『プリンセス』の2編は南洋ものと言えるだろう。
他方で、SF的な世界観で描かれる『原始時代に返る男』と、徹頭徹尾現実的な見地から描かれている『戦争』のコントラストも、ロンドンの作品群の性格をよく反映しているように思われる。

収録作品のうち、『原始時代に返る男』の原題が"When the World Was Young"、『アリスの懺悔』の原題が"When Alice Told Her Soul"と、作品内容を汲んで邦題は少々意訳されているようだ。
とはいえ、各短編の1ページ目に邦題と原題とが併記されているので、ロンドンの付けたオリジナルのタイトルに即して作品を読みたい読者が不満に思うこともないだろう。

そもそもジャック・ロンドンの作品は読み物としての面白さを備えたものが多いので、その中でも特に奇想天外なあらすじを持つ作品を厳選したという本書『ジャック・ロンドン奇想天外傑作選』が面白くないわけがない。
ロンドンに興味のある人もない人も楽しむことができる一冊なので、ぜひ気軽に手にしていただければと思う。
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