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『結婚披露宴 - 新チェーホフ・ユモレスカ2』 チェーホフ(中公文庫)

結婚披露宴 - 新チェーホフ・ユモレスカ2 (中公文庫)結婚披露宴 - 新チェーホフ・ユモレスカ2 (中公文庫)

書名:結婚披露宴 - 新チェーホフ・ユモレスカ2
著者:アントン・チェーホフ
訳者:松下 裕
出版社:中央公論新社
ページ数:315

おすすめ度:★★★★




郊外の一日』に引き続き、「新チェーホフ・ユモレスカ2」として中公文庫から出された短編集が本書『結婚披露宴』である。
ユーモアあり、哀愁ありのチェーホフらしい作品28編から成っており、世代を問わず楽しめる本になっていると思う。

本書『結婚披露宴』には、卑屈さ、横柄さのはびこる官僚社会に対して痛烈な皮肉を浴びせている作品が多いような気がする。
とはいえ、それは何も本書の収録作品に限った特徴ではなく、チェーホフの短編作品世界に見られる一般的特徴であるとも言えるのではあるが、少なくとも本書は、その特徴を強く打ち出した一冊になっているように思われる。

チェーホフは『結婚披露宴』という一幕物の喜劇作品も書いているが、本書に収められているのはそれとは別の、ユモレスカの一つである『結婚披露宴』であるという点には注意していただきたいと思う。
本書『結婚披露宴』にも、実は同じ原題を持つ二つの作品が別の邦題を冠して収められているという事実からもわかるように、チェーホフは作品のタイトルの重複をそれほど気にしていなかったようで、読者からすれば紛らわしい限りである。
一幕喜劇のほうの『結婚披露宴』を読みたい方は、河出文庫の『馬のような名字』に収録されているので、そちらで読まれるといいだろう。

数百の作品を数えるチェーホフ・ユモレスカは、読者の好評に後押しされたからなのか、他にも翻訳が出されているのでそれらを読み進めることをお勧めしたい。
実際、『郊外の一日』、『結婚披露宴』だけでは飽き足らず、もっと他の作品を読みたくなってくる読者ばかりなのではなかろうか。
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