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『まぶしい庭へ』 ディキンソン(KADOKAWA)

まぶしい庭へまぶしい庭へ

書名:まぶしい庭へ
著者:エミリー・ディキンソン
訳者:ないとうえりこ
出版社:KADOKAWA/メディアファクトリー
ページ数:63

おすすめ度:★★★★




ディキンソンの詩に、有名な絵本作家であるターシャ・テューダーの挿絵を添えて編まれた詩集が、本書『まぶしい庭へ』である。
春夏秋冬をテーマにした詩作品を、それぞれの季節ごとにいくつか選び出した作品となっていて、短い詩ばかりが収録されているものの、柔らかな挿絵の効果もあって、季節の移ろいを感じ取ることができる詩集になっているのではなかろうか。

『まぶしい庭へ』では、一つの詩に対して一つの挿絵が配されている。
詩を本書の中心ととらえてしまう私はそれらの絵を挿絵と呼んでしまうが、それだけでも十分に完成した絵本の世界を織り成すことのできる絵に対して挿絵と呼んだのでは、少々失礼な言い方になっているのかもしれない。
いずれにしても、それらの絵を通じて、ディキンソンが見ていたであろう風景を今日の読者が垣間見ることができ、詩人がその心に抱いていた原風景が見えてくるようで、たいへん興味深く感じられることは事実である。

本書の訳者である内藤氏自身が詩人であるだけに、他のディキンソンの翻訳書と比べて、『まぶしい庭へ』の訳文の語感のよさは際立っているように思う。
詩の訳文は、各々の読者によって好みの分かれやすいところなので一概には言えないが、ディキンソンはたぶんそれほど硬い詩を書きたかったわけではないと考える私にとっては、内藤氏の訳文は非常に心地よく読めるものであった。

本書『まぶしい庭へ』に訳出されている作品数は非常に少ないが、編者によるテーマの絞り方は、ディキンソンらしさを存分に引き出すことのできるものとなっている。
ディキンソンに関心のある方、ターシャ・テューダーに関心のある方、どちらも楽しめる一冊としてお勧めしたいと思う。
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