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『四人の署名』 コナン・ドイル(創元推理文庫)


書名:四人の署名
著者:アーサー・コナン・ドイル
訳者:深町 眞理子
出版社:東京創元社
ページ数:246

おすすめ度:★★★★★




ホームズシリーズ第二作目となるのが本書『四人の署名』である。
緋色の研究』に引き続き本作も長編作品であるが、ストーリー展開にかなりのスピード感があり、まるで短編小説でも読んでいるかのように一気に読み通せてしまうことだろう。

変化のない毎日に退屈しきったホームズのところへ、何年も行方の知れない父に関係のある謎の手紙を受け取ったという、若い女性の依頼人が訪れる。
その手紙には待ち合わせの場所と時間が指定してあり、友人と一緒に来てもよいと書かれているものだから、ホームズとワトスンと依頼人の3人で指定の場所へと出かけることになり・・・。
『四人の署名』は、特にストーリー序盤の謎が謎を呼ぶ連鎖が、非常にうまく出来上がっているという印象を受ける。
前例のない奇妙な状況が作り上げられるのであって、むやみに犯罪ばかりが起きているわけではないというのも、『四人の署名』の特徴といえるだろう。

長編作品である『四人の署名』には、単に事件解決に関係のある描写だけではなく、ワトスンが年若い女性依頼人に惹かれてしまうというくだりも描かれている。
当然ながら、コンパクトにまとまっている短編作品よりも長編作品のほうが、ホームズとワトスンという人物像を彫琢するための紙幅が、それだけ許されるということなのだろう。
そういう意味では、ホームズシリーズに興味のある方は、やはり長編作品も読むべきだということになろうか。

ワトスンも読者もけむに巻かれた状態なのにもかかわらず、ホームズの推理は事件解決に向けて迅速に突き進んでいく。
短編作品では、時にはそのあまりの迅速さゆえにあっけなささえ感じられるほどだが、長編作品では読者はその手腕を存分に堪能することができる。
とてもよくできている推理小説として、自信を持ってお勧めできる一冊だ。
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