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『八十日間世界一周』 ジュール・ヴェルヌ(創元SF文庫)


書名:八十日間世界一周
著者:ジュール・ヴェルヌ
訳者:田辺 貞之助
出版社:東京創元社
ページ数:316

おすすめ度:★★★★★




ヴェルヌの代表的な作品の一つに数えられるのが本書『八十日間世界一周』である。
本書のストーリーの面白さは万人に認められるものだろうし、さらに登場人物の性格付けが極めてヴェルヌらしいときているので、個人的には、本書をヴェルヌの最も代表的な作品と呼んでもいいように思う。

とあるイギリス貴族が、八十日もあれば絶対に世界を一周できるはずだというかなり無謀な賭けをした。
これを機に、彼の財産と名誉という、すべてを賭けた世にも奇妙な旅が始まるのだった・・・。
今も昔も旅物語なら山ほど存在しているが、本書のように最初から最後まで移動のスピードが鍵となるという旅物語は、なかなか珍しい発想ではなかろうか。
飛行機や高速鉄道の存在しない時代の旅は思うように進まず、トラブルが多発することによって旅は常に時間との闘いとなる。
主人公と共に旅を進める読者も、常にそのスリリングな展開を楽しむことができるはずだ。

けっこう前の話にはなるが、『八十日間世界一周』は右に示すように『80デイズ』というタイトルでジャッキー・チェンを主演に迎えて映画化されている。
あまり原形をとどめていないと言ってもいいほど、原作のストーリーに対して大幅に手が加えられているし、個人的にもろくに記憶に残らない映画の一つとなってしまっているが、少なくとも原作の持つコミカルさを伝える映画にはなっていたはずだ。

その内容からいって、『八十日間世界一周』はヴェルヌの作品の中でかなり読みやすい部類に入るように思う。
本書にも欠点がないわけではないだろうが、『八十日間世界一周』を読んで退屈する読者というものを想像することは、私にはちょっと難しい。
ヴェルヌの作品に関心のある方だけでなく、楽しい読み物を探している方にも自信をもってお勧めできる一冊だ。
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